彼女の理由「そりゃあ空いてはいるけど・・・?」返事をしながら、少ぉし面倒くさいんだけどなぁ・・と考えてしまっていた。 家に真っ直ぐ帰るのにも、 『TSUTAYA』に立ち寄って、小一時間ほど新刊書を探して帰る。 そんなどちらかの、単調な毎日にも飽きてきてはいるけれど。 別に、親しい友人の誘いでもないし、 顔を立てなければいけない上司というわけでもない。 なんだかここ最近、急にお喋りをし始めた会社の同僚。というだけだ。 それでも結局断らなかったのは、 普段は冷たく見られがちな同僚がみせた、妙に人懐っこい不思議な笑顔にほだされたからかも知れない。 |